第30回(2009年第3回)

概要

内容

(1)葛城市と私

20年前に葛城市に引っ越してきた。文化財に関する映像の仕事をしていて、ぜひ奈良に住みたいと思っていた。葛城市は第二の故郷。野菜作りをしている。

(2)戦争と私

父親がニューギニアで戦死し、母親は苦労してきた。小さな平和を守るためには大きな平和が必要。

世界中で女性や子供が犠牲になっている中、「日本は平和だ」というだけでいいのか。

(3)明治時代以降の日本

日本は世界に責任を果たしてきたか。台湾・朝鮮・満州を支配し、太平洋戦争では日本にも被害が及んだ。

(4)平和憲法の制定

戦後、平和憲法ができ、『あたらしい憲法のはなし』という冊子が作られた。私たちはこの精神に立ち戻る必要がある。

この間戦争は起こっていないが、警察予備隊ができ、自衛隊ができ、海外派兵が進められてきた。

(5)憲法99条

憲法99条には憲法擁護義務が定められている。

(6)「九条の会」と私

九条の会結成の時、「九条の会アピール」が出された。

(7)「九条の会・葛城」活動と現状

「九条の会・葛城」の賛同者は現在400名弱。住民過半数の賛同を得るという目標にはまだまだ。

さまざまな取り組みを行ってきている。発足記念講演に大谷さんを招き、1周年では『日本の青空』を上映、2周年では西谷さんを招いた。屋敷山公園祭りに出店している。毎月9のつく日にビラを配っている。年2回全戸ビラを配布している。月1回、賛同者向けにニュースを発行している。

現状では活動家が中心になっているので、今後は一般市民の力が必要になってくる。

(8)葛城市と平和運動

去年9月、市議会が非核平和都市宣言を出した。合併も絡むが、県内自治体で最も遅い。これを具体化してほしい。

市長に申し入れを行った。この問題について話し合いをしてほしい、市民参加の平和の集いをしてほしいということ。しかし、まだ返事がこないので、再度申し入れしたい。99条の擁護・尊重義務を守ってほしい。

(9)改憲をめぐる情勢

ソマリア海賊法案が議論されている。海上保安庁で対応できることだし、民政を何とかするというのが本筋ではないか。武器使用も認められようとしている。憲法を変えるのがねらいではないか。

憲法審査会の始動に向けた動きがある。国民投票法案が来年施行される。審査会の規程もかなり具体化されている。

憲法論議が停止状態なのは許されないという主張がある。今こそ九条の会を広げていく必要がある。

(10)これからの「九条の会・葛城」

せめて大字ごとに活動を広げていく必要がある。憲法を語り合う会、懇談会などができないか。

小さな平和には大きな平和が必要。九条の会が過半数を占める力になってほしい。

意見・質問

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