第31回(2009年第4回)
概要
- テーマ:川を暮らしに生かす街作り―大和の川の変遷と里川の再生―
- 話題提供:日本水環境学会関西支部名誉理事 川部会長 土永恒彌さん
- 日時:2009年6月28日(日) 14:00〜16:00
- 会場:葛城市中央公民館
内容
意見交換
- 医者からph 8ぐらいの水を飲むように言われているが、ここの水はすごく良い。そのことをもっと考えてやってほしい。子供の時から水の検査をさせてほしい。
- 河川の改修について、コンクリート三面ばりは教育に悪い。魚が住めない。見直しが始まっているが、壊してやり直すのは大変だろう。錦鯉にはph 7が良い。
- この辺りの川は魚が生きている。
- 熊谷川の源流に住んでいる。ph 7.2あって、カルシウムイオンが多い。糖度を上げ、おいしい作物ができる。竹内では螢の取組みを行っている。南阪奈道路ができ、河川改修があった。費用は2割増しだったが、三面ばりでない工法を採用してもらった。
- 磐城小学校の近くでも、30年前は螢が飛んでいた。
- 南阪奈道路のトンネルは大阪側に傾斜していて、水が大阪側に流れる。そこで、両方の水利組合で調査をして、今は大阪側でポンプアップしている。
- ドイツ人はカルシウムの多い水を飲んでいる。それでビールが発達した。
- 自然の浄化作用を考えると、三面コンクリートは問題。子供の頃は川で遊んだ。科学が発達した反面そういうこともある。下水道で川は綺麗になってきているが、工場は全部下水道に流したらもたない。だから垂れ流しになっている。農薬で、井戸水も飲めなくなった。
- わんどが川に必要。三面ばりは川を殺してしまう。最近は水質が良くなっている。
- 大畑に住んでいる。用水路の水通りが悪いので工事をすることになった。側面はコンクリートだが、中は3mおきにコンクリートのバーをつくり、あとは土になっている。上流に産廃業者があり、トラックを洗ったりしていて川が汚れる。
- 石橋について、高田側南流と北流が交わるところにある。ほとんど自然のまま。螢がいたという声もある。葛城山からは川が急流。雨が降って30分ほどで水かさが増える。1時間に200mmの雨が限度。今度改修工事がある。杉は保水力がない。これからどんな川を作ったら良いのか。
- 南阪奈道路の工事の時、雨で土砂が出た。
- 田圃の保水力は、機械が大型化し、土が硬くなって低下している。
- 改良区は水を配る仕事だったが、水を取る仕事になっている。技術が向上して百姓の行儀が悪くなった。
- 竹内の人間としては、川上から泥水を流すと大和川までいくことを考えないといけない。川上が水を汚さないことが大事。川上から襟を正さなければ。
- 昔は池の泥流しをして、肥料にしていた。
- 山麓の川は小さい川が多い。工夫すればもっと住みやすくなるのではないか。面白い川になれば、子供も遊ぶようになる。
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